財団沿革
【学 歴】
- 1954.3
- 九州大学医学部医学科卒業
- 1964.6
- 医学博士の学位(九州大学医博乙第83号)を受く
- 1965.10
- 耳鼻咽喉科学、特に中耳伝音機構研究のため西ドイツ、フライブルク大学(Prof. F. Zöllner)に出張
【職 歴】
- 1958-62
- 九州大学医学部助手(耳鼻咽喉科学教室勤務)
- 1962-64
- 九州大学医学部附属病院講師
- 1964-72
- 九州大学助教授(医学部耳鼻咽喉科担当)
- 1968-94
- 九州芸術工科大学講師を兼任(聴覚生理学担当)
- 1972-95
- 福岡大学教授(医学部耳鼻咽喉科学担当)
【役 職】
- 1975-79
- 福岡大学病院長
- 1988-92
- (一社)日本耳鼻咽喉科学会理事長
- 1993-2003
- (公財)国際耳鼻咽喉科学振興会(SPIO)理事長
- 1995-
- 福岡大学名誉教授
曽田豊二先生は、旧制福岡高等学校を経て九州大学医学部を1954年(昭和29年)に卒業された後、父親の曽田共助先生(九州帝国医科大学を1913年(大正2年)に卒業、小倉で耳鼻科病院を経営)と同じく耳鼻咽喉科の道を歩まれ、九州大学医学部耳鼻咽喉科学教室に在籍された。1962年(昭和37年)に医学部助教授に就任され、その後1972年(昭和47年)に福岡大学医学部耳鼻咽喉科の初代教授として赴任した。
在職中に、耳鼻咽喉科専門医の育成と学問・研究の推進をおこなう日本耳鼻咽喉科学会の理事長や、耳鼻咽喉科学及び関連分野に関する研究の国際的推進を図る公益財団法人国際耳鼻咽喉科学振興会(SPIO)の理事長などを歴任し、耳鼻咽喉科領域の学界において多大な貢献をして、平成29年1月に満92歳で生涯の幕を閉じた。
没後、多くの遺産と数万点にもおよぶ膨大な蔵書と資料の整理には、弟子などの医療関係者が曽田豊二懇話会を設立して当たってきた。資料の中には、父親の曽田共助先生が師事した九州大学医学部耳鼻咽喉科初代教授で日本耳鼻咽喉科学の先駆者として知られる久保猪之吉先生のものや、柳田国男、柳原白蓮、松本清張などの文化的交流を示す貴重なものが残されていた。
懇話会では、曽田豊二先生のご意志を引き継ぎ、遺産の一部を耳鼻咽喉科とその関連分野における研究者の育成と研究の助成や、これらの貴重な資料の保存と分析および展示をおこなうために、財団活動をおこなうことに決定した。
2017年(平成29年)5月9日に財団設立準備委員会を立ち上げ、設立時評議員4名、設立時理事3名、設立時監事2名を取り決めて、法人の名称と事業内容等について審議した。財団の評議員4名、理事3名、監事2名を選任し、必要な書類を整えて財団の設立手続きをおこなった。
2017年(平成29年)6月16日に耳鼻咽喉科および関連分野の医療・学術の発展を目指すことを目的とする「一般財団法人曽田豊二記念財団」が登記された。
2017年(平成29年)10月26日に評議員2名、理事3名を新たに選任して事業を遂行することとする定款変更がなされた。
2018年(平成30年)3月14日に評議員1名と監事1名の辞任、理事1名と評議員1名、監事1名を選任して事業を遂行することの定款変更がなされた。
2018年(平成30年)7月2日に、設立時の事業目的(4)を変更する定款変更がなされた。
現在、当該財団の事業目的は以下の通りとし、財団活動をおこなっている。
- 耳鼻咽喉科及び関連分野の研究者に対する奨学金の支給
- 耳鼻咽喉科及び関連分野の研究に対する助成又は顕彰
- 耳鼻咽喉科及び関連分野の学会や大学の事業に対する助成又は寄付
- 曽田豊二、曽田共助、久保猪之吉に係る資料の保管、分析、展示等に関することに対する助成
- 聴覚障害者における生活の質の向上のための社会活動に対する助成又は寄付
- その他前各号に関連する事業